What a Wonderful World:キー、音域、歌いやすさ
Louis ArmstrongのWhat a Wonderful Worldは、原曲キー、実際の音域、フレーズが話し声〜チェストに収まるかを調べる人が多いスローバラードです。このページはピアノリダクションではなく、歌われたメロディから取った数値で答えます。
実測のボーカルラインはC#3からD4(13 semitones)。大半はF3からA#3に収まります。フレーズテンポは約48 BPM、難易度はeasy、最長持続音はA3で6.6 seconds、音符密度は0.4 notes per second、曲長は139 seconds。低めの声のカラオケ定番になり、高めの声が上げて歌う理由がここにあります。
歌いやすい点・難しい点
13 semitonesは狭い。ハイベルトやホイッスルへの跳躍はなく、最高音はD4です。テッシトゥーラF3–A#3は多くのバリトンの話し声域、バスなら楽なチェストミックスです。難易度がeasyなのは、フレーズごとに声区を切り替えなくてよいからです。
遅いフレーズテンポ(約48 BPM)と低い音符密度(0.4 notes/sec)で母音を置く時間があります。代償は息です。6.6秒のA3は音高としては極端ではありませんが、浅い吸気だとリリース前に音が潰れます。動きが少ないのでスクープやピッチのブレが目立ち、耳が他に聞き取るものがありません。
139 secondsなら、中音域を張りすぎなければ疲労の前に曲が終わります。技術的な主眼は均一さ:C#3からD4まで同じ重みを保ち、高い音で細くなったり低い音で埋もれたりしないこと。
向いている声種
C#3–D4、拠点がF3–A#3なら、チェストで生きるバリトンとバスに合います。テナーは原曲の上限が低すぎて歌っている感じがせず、だいたい3度以上上げます。メゾとアルトはF3付近で話すのが楽なら記譜オクターブで歌え、そうでなければ移調します。ソプラノはほぼ必ず動かします。実測にハイミックスやヘッドのクライマックスはなく、明るい高音が必要な声には向いていません。
話し声がF3付近で、楽なA3を数秒押さえずに伸ばせるなら原曲キーが合います。声が5度高いと同じメロディがレチタティーヴォのように感じ、キー変更が必要です。
練習の仕方
まず全音域ではなくテッシトゥーラを合わせます。F3–A#3をハミングかリップトリルで均一になるまで。次に最低のC#3と最高のD4を単独ターゲットにして、フレーズ内で驚かされないようにします。テンポは約48 BPMなので、ゆっくり4拍を数え、歌う前に各行のリズムを話します。0.4 notes/secなので大半の音節に1拍以上あります。
6.6秒のA3は、下肋骨が開く静かな吸気から始め、狭い母音で歌い、喘がずにリリース。音量を足さない。録音は会話調です。音が落ちるなら原因はたいてい息で、音程記憶ではありません。
ヴァース単位ではなくフレーズ単位で。139 secondsは短いので、各フレーズが安定してから曲全体を何度も回せます。リファレンスと重ねて録音し、F3–A#3へのスクープを聴く。遅いテンポがそれを晒します。
原曲キーで線が安定したら移調が要るか決めます。曲をPitchHighwayにアップロードし、フレーズごとに覚えて長いA3と低いC#3を無理なく収まるまでループしてください。